G20ロシア出席で大荒れ

日米欧の先進国に新興国を加えた20カ国・地域(G20)の財務相中央銀行総裁会議が閉幕したのですが、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの対応を巡って参加国間に亀裂が生じ、議長国のインドネシアは共同声明の取りまとめを見送ったようです。

なんでも会議はロシアの出席をめぐって、退席者が相次ぐなど大荒れとなったようで、ロシアの財務相がオンライン形式で出席したのですが、これにアメリカをはじめとした西側諸国の閣僚らが一斉に席を立つという異例の対応で反発。

G20会議の閉幕後、議長を務めたインドネシアのスリ・ムルヤニ・インドラワティ財務相が記者会見し、ウクライナ侵攻と日米欧などによる対露経済制裁について「世界経済の回復を妨げるという認識を共有した」と述べたようですが、今回のG20は、ロシアを強く非難する日米欧などG7(先進7か国)と、G20からのロシア排除に反対する新興5か国「BRICS」の中国やブラジルなどとの亀裂が開幕前から表面化し、異例の展開となっていたようですね。